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フェンネル/茴香:Foeniculum vulgare
科名:セリ科
原産地:地中海沿岸
草丈:80cm~2m
開花時期:6月-8月
日当たり・置き場所
日当たりのよい環境を好みます。株がよく茂って茎葉が混み合った場合は、茎を適宜間引いて株の内部まで充分日が当たるようにします。
霜の降りるころか果実の熟した頃に地上部が枯れてしまいますが、春に暖かくなると新芽がふいて再び元気に育ちます。凍結の心配のある地域では、腐葉土などを敷いて防寒します。
水やり・肥料
乾燥地気味の土壌を好みます。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えま。地植えは夏に雨の降らない日が何日も続くような場合だけ与えますが、基本的には水をやる必要はありません。冬は地上部が枯れても根は生きているので、鉢植えは回数を少なくして水やりを行います。
肥料は春と秋の年2回、株元にゆっくり効くタイプの肥料を施します。
かかりやすい病気・害虫
赤と黒のストライプ模様のアカスジカメムシやキアゲハの幼虫が付きやすいです。セリ科の植物によく付き、特に夏の開花時期によく見られます。
ふやし方
株分けとタネまきができますが、タネは発芽率も良いのでおすすめです。
タネまきは4月と9月が適期です。苗は大きくなってから植え替えても根付きにくいので鉢や庭に直にまいて間引きながら育てます。もしタネをまく予定の場所がまだ他の植物で埋まっている場合はビニールポット(市販の花苗が植えられているふにゃふにゃのビニール性の鉢)に何粒かタネをまき発芽したら1本を残して間引いて、ある程度の大きさになったら土をくずさないように庭や畑に植え付けると、根を傷めにくいです。
手入れ・支柱立て
草丈が高くなると倒れやすくなるので、支柱を立てます。
コリアンダー(パクチー)やトマト、豆類の生長を阻害するので、近くには植えないようにします。
同じセリ科のディルが近くに植わっていると、お互いに掛け合わさってしまうことがあります。掛け合わさってできたタネは、まいてもよい株ができない(芳香が劣る)ことが多いです。タネを自家採取してふやしたい場合は、その点を気をつけます。
収穫・利用
葉や茎はいつでも収穫できます。できるだけやわらかい部分を収穫します。球茎は春まきなら7月の頭、秋まきなら11月の頭に収穫できます。タネは株全体が黄色く枯れてきたころに花茎ごと切り取って風通しの良い日陰で逆さに吊して乾燥させて収穫します。
茎葉やタネに芳香があり、ハーブやスパイスとして利用されます。日本には平安時代に入ってきて、江戸時代には栽培されていたと言われています。完熟寸前の種を収穫しててんびに干したものを「茴香(ういきょう)」と呼び、痰切りや胃の薬となります。ヨーロッパでは咳止めや利尿に用いられるそうです。
さわやかで甘みのある芳香は料理にも利用され、魚や肉料理の臭み消しやお菓子・お酒の香り付けに利用されます。燻製のスモーキーな風味ともよく合い、スモークサーモンなどと相性がよいです。
K.S.P薬草ファームでの様子
3月下旬、種まきをし、芽が出ました!
細長い葉っぱなので見にくいですが...
もう少し成長したときの様子がこちら。
ポットに移し替え、大きくなりました!
K.S.P薬草ファームでは、畑に定植しました!
去年はマルチを貼りましたが、要らなそうだったので今年はそのままです!
5/16のフェンネルの様子。
5/25のフェンネルの様子。
以下、去年の成長の様子です!
これが去年度の成長途中の様子。
背が高くなってきたら、支柱等で支えてあげるといいでしょう。
去年の開花の様子。
小ぶりの黄色い花が、花火のように咲きます。
甘いです。
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